鈴 蘭 台 高 等 学 校 同 窓 会
神戸鈴蘭台高等学校同窓会
翠鈴会事務局

 

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翠鈴会の皆様へ 校長 横山 清隆
 平素は本校の教育に格別のご理解、ご支援を賜り、まことにありがとうございます。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。豊かな自然に溶け込んだ環境と、その中で素朴に生活を送っている生徒たちの姿を見ながら、瞬く間に一年が過ぎてしまいました。
 この4月に県立神戸鈴蘭台高等学校19回生が入学しました。これまで鈴蘭台西高校から引き継がれてきた英語教育を主としてきた「国際コミュニケーションコース」は、この学年から「文理探究科(1クラス)」へと改編。新学科では、コースで培ってきた国際理解・英語力向上に加え、まさに社会で生き抜く力の習得を実現していきます。現2、3年生の生徒には、この「探究」の手法をすでに先取り実施しており、翠鈴会様からもご協力をいただいておりました。
「探究」では、従来の学習を基礎として、自ら課題を見つけ、問題提起をして問いを立て、探究的な手法による考察を深めて結論を導き、発表を行うといった力を身につけていきます。予測困難な時代において、企業や個人が社会で生き抜くために求められる力です。この力を習得するためのノウハウを、さらに普通科6クラスへも広げています。大学入試も知識偏重からやっと様相が変化してきており、気づきと思考・判断が重視されるようになってきました。
 このたびの学科改編に伴い、文部科学省からはDXハイスクールとしての指定を受け(全国で約1,200校)ており、県教育委員会からは英語教育の推進校として選ばれ注目され、支援を受けています。
 学校自体の大きな変化が求められる昨今、校内ではこれまでの「生徒指導部」を「生徒サポート部」に、「進路指導部」を「キャリアガイダンス部」に名称を変更しました。生徒、保護者に寄り添い、伴に走る教育。10年、20年先を見越した教育への歩みだとご理解いただけると幸いです。
 また、これまで詰め襟であった男子の制服を、人気のある女子のブレザーと同じデザインとするとともに、定期考査や式以外では私服の着用が可能となりました。自主・自律性や多様性・国際性の涵養、共生意識の向上、制服価格高騰への対策、気候変動対応など、さまざまな観点から実施に至りました。
 生徒の内面の成長を大切にしながら、今後も教育活動を進めてまいります。
 来年度には神戸鈴蘭台高校20周年行事もひかえております。翠鈴会の皆様にはこれまでと変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。